FC2ブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
演劇やミュージカルなど、舞台の取材をさせていただくこともあるのですが、実は、私自身ミュージカルの制作スタッフとして参加したことがあります。制作といいましても助手、アシスタントなんですけど。

お稽古場には取材の時などにお邪魔することもありますが、いざ自分がスタッフとして参加していると、その空間が全く違うものに感じます。実際に携わってみて初めて知ることも多々ありましたし、あたふたすることも数知れず。

そんな中、最も感心したのが振付助手。えっ?振付家ではなくて振付助手? もちろん振付家の方も素晴らしいのですが、助手の方の役割というのは実に大きいのです。初めて携わった時は感動さえ覚えました。

振付家は、出演者に稽古場で振りを付けるまでに、当然振りやイメージも固めて来られます。ノートにもぎっしりと書き込みが。でも、どうしても振りが固まっていないとか、稽古場で新しいイメージが湧いたりとか、曲がやっと間に合ったとか、様々な事情で、振付家自身がその場で考えながら振りを付けるということもあるわけです。

そんな時、振付家が独り言のようにカウントやポージングなどをつぶやく声を聞いて、形に表すのが助手。時には、曲を口ずさみながら動かしている手や指だけを見てダンスにしちゃいます。あうんの呼吸というか、もう一心同体なんですよね。とぎれとぎれに付いた振りも、さら~っと一本にまとめます。1度踊ったら忘れません。大人数の場面でそれぞれ振りが違う時も同じ。み~んなその場ですぐやっちゃいます。振付家と振付助手はデザイナーとパタンナーの関係に似ているかもしれません。

余談ですが、知り合いの演出家がある舞台を演出した時、1つの場面の振りが初日前日の舞台稽古の段階になっても付かず、大あせり。おまけに「今日は何も浮かばない」と言って、振付家は帰ってしまったのです。スタッフ一同顔面蒼白。初日開演の数時間前にようやく振りが付き、舞台は無事に初日の幕を開けました。私が担当した作品ではありませんが、聞くだけでも心臓が止まりそうな話。「出演者には本当に感謝している」と言った演出家の言葉は実に心が込もっていてました。大物演出家と言われている方も、若い頃はいろんな苦労をされているのですね。
スポンサーサイト
テーマ:ミュージカル
ジャンル:アイドル・芸能
コメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。